エホバの証人と誕生日
7月は私あぶあぶさんの誕生日です♡
いまでこそ、あー誕生日かー。美味しいものでも食べようかしら、だの、
旦那や子供たちがおめでとうと言ってくれたり、
手紙を書いてくれたりする素敵な日ですが、
宗教と無縁に生きた方にはわからない、
子供のころのキューっと心臓が痛くなる経験の一つです。
エホバの証人と聞いて、輸血の拒否や武道の拒否などが割と有名でしょうか。
誕生日を祝わない、と聞いたことがある方も多いでしょう。
根拠は、手本とするイエスキリストの誕生日を祝う場面が聖書に書かれていない、だとかイエスが産まれた日は占星術者(異教)たちが云々とか、
聖書に出てくる誕生日を祝う場面が確か2つくらいあるのですが、どちらも殺人が起きているからふさわしくないだろうという解釈でした。
悲しい気持ちになるのは本人だけではない
私は2世だったので、誕生日をそもそも物心つく前から祝っていないため、それ自体に特別悲しい思いを抱いた記憶はありません。
でも父は違います。
私を大事に大事に育ててくれた未信者の父はきっと悲しかったと思います。
それは私が今母親になったからこそ深く感じるものです。
子供の誕生がどんなに嬉しく、自分の人生を鮮やかなものにしてくれるか、
その1年1年の成長を祝える喜び。
それを宗教という結婚後に後出しで持ち込まれた存在によって奪われる悲しみは、
想像でしかありませんが、非常に大きいものだっただろうと思います。
そして祖父母もです。
小学校に入る前の記憶ですが、祖父母・両親・兄私で集まった時、
祖母が私の誕生日のお祝いとしてケーキを用意してくれたんです。
おぼろげながら、幼い私もまずい…と思いました。
お祝いしちゃいけない。でもおばあちゃんが用意してくれて、ニコニコしてる…
どうしよう…
母の後ろに隠れるしかありませんでした。
結局ローソクも立てずに普通に食べたんだと思います。
そのあたりは記憶がありません。
でも、祖父母や父の気持ちを考えると今でも胸が苦しくなります。
純粋に可愛がってくれている人たちの気持ちを踏みにじって、
悲しい顔をさせて。
喜んでくれるかなと選んでくれた表情など想像するといたたまれません。
他の離れた人たちはどうしているんだろう
私の場合は家族がお祝いしてくれるので、
誕生日=美味しいものが皆で食べられる!手紙やプレゼントまでもらっちゃって
HAPPYな日♡くらいにしか思いませんが、
他の組織から離れている人はどういう風に過ごしているんでしょうか。
家族が現役なら当然祝わないし、独身だったりすると自分のために今まで祝ってこなかったから違和感があって特別に何かをしたくないという人もいそうですね。
幼少期の周りの友達はお祝いパーティをしているのに、自分はみじめな思いをしてきたと感じている人は思い出したくもない、その頃の気持ちを封印しておきたいという人もきっといるでしょう。
逆に今までやってこなかった分を取り戻すかのように、特別な日!として自分にご褒美をあげる日にしているでしょうか。
誕生日を良い節目に
なんにせよ、新しく1年のスタートをきれるきっかけにして、これからの人生を充実させていきたいですね。
今私は挑戦したいこと、勉強したいことがたくさんあります。
育児でほぼほぼ時間は埋まっていますが…。
辛い経験でもあったけど、どうにか消化して、これからの人生の糧にしてやるぞと思っています。綺麗ごとかもしれません、でもなんとか今の自分を受け入れてもう一度生きなおします。